思考パターンを手放す by エックハルト・トール
エックハルト・トールはドイツ生まれでカナダ在住のスピリチュアル・マスターです。
彼は29歳の時、長期間に渡り自殺を考えるほどの鬱に悩まされていました。
しかしその後「内なる変革」を通して人生を変えるような至福を経験しました。
彼は特定の宗教あるいは伝統的な教義に属さない現代のスピリチュアルな指導者で、著書やセミナーを通じて苦しみから脱する方法について語っています。
心を観察していると自分のエゴに気づくことがあると思います。
ある女性がエゴを観察しているとき、エゴが頻繁に優越感を求めていることに気づきました。
女性がエックハルト・トールにアドバイスを求めています。
エゴが優越感を求める... そのような心の動きは一般的です。
「今に在る」意識が生じると無意識の人よりも強くそのように感じるようです。
良い点は、あなたがエゴの状態に気づいているということです。
もし全く無意識で思考パターンと同一化していたら「エゴが優越感を必要としていること」に気づけなかったでしょう。
優越感に気づき「優越感を手放したい」と願っても「優越感を手放したい」という思考自体が「優越感」をもたらしているので手放すことができません。これは無意識のうちに起こるごく普通のことです。
意識が芽生えるとは、優越感や特別感など特定の思考パターンに気づけるということです。
意識はそこにあり、それは決定的な事実で、意識は思考パターンに気づいています。
しかし、その気づき（意識）は「こんな考えを持つべきではない」という更なる思考によって覆い隠されてしまいます。
まとめると、意識による思考パターンの認識があります。
これは、認識があるという事実から来るものです。
そこに心が割り込み、その認識を利用して別の問題を構築します。
そして「私は親切ではない」などという結論に辿り着いたりしますが、この結論は事実ではなく「思考」にすぎません。
心はとても狡猾で認識（気づき）に反応して新たな思考パターンを作り出し、その新たな思考パターンは、「こんなことを考えるなんて私は優しくない」などと言うのです。
気づきによって生じた認識（気づき）の後に無意識（心）が割り込んでくることに注意しましょう。
そのことに気づけば、無意識な心の反応を不要なものとして認識することができます。
不要な心の動きはエゴを強化する以外に何の役にも立ちません。
反応せず認識することで反応パターンは徐々に力を失っていきます。
必要なのは気づくことです。そうすれば気づきが大きくなり思考パターンは縮小していきます。
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①はじめに、状況に反応する「オリジナルの思考パターン」があらわれて...
②次に、その「オリジナルの思考パターン」を意識が認識して...
③そして、その意識が認識したことに再度「オリジナルの思考パターン」が反応する。
これが思考の悪循環の正体...
意識が認識している状態の②で留まって③を回避できれば思考の悪循環が止まる。
心は狡猾で無意識の反応から新しい思考パターンを作り上げるらしいです。
もはや思考が生き物に思えてきました。
みなさんも思考にはご注意を！
やつらは生きているらしいです...
