自分の感情は信じても大丈夫なの? by エックハルト・トール
エックハルト・トールはドイツ生まれでカナダ在住のスピリチュアル・マスターです。
彼は29歳の時、長期間に渡り自殺を考えるほどの鬱に悩まされていました。
しかしその後「内なる変革」を通して人生を変えるような至福を経験しました。
彼は特定の宗教あるいは伝統的な教義に属さない現代のスピリチュアルな指導者で、著書やセミナーを通じて苦しみから脱する方法について語っています。
今回は「自分の感情を信じるべきか否か」についてエックハルト・トールが語っている動画を観ました。
「自分の気持ちを信じましょう」というフレーズをよく耳にします。
ところが、どうやら無条件に「信じる」のは得策ではなさそうです...
動画の要約&動画から学んだこと
自分の感情を事実だと「認めること」はOK。起きていることを起きていると認識することは「いまに在る」こと。でも自分の感情を「信じる」場合はその感情がどこからやってきているのか確かめる必要がありそうです。
これはエックハルト・トールがイギリスに住んでいたときの体験談です。
当時、彼はワークショップで生計を立てていましたが、参加者の人数は平均で10人ほど。収入が少なかったので彼は生活費を工面するために二階の部屋を貸し出すことにします。
お金を払って広告を出し何人かの希望者と面談してようやく入居者が決まりました。
ある女性がその部屋を借りることになったのですが...
彼女は引っ越しきた次の日の朝こう言いました。
「私、ここには住めない」
エックハルト・トールが尋ねます「何があったの?」
彼女は「違和感を感じるの。私はいつも自分の感情に耳を傾けることにしているの」
エックハルト・トールは「わかりました、いいですよ。じゃあ、お金は返金しますね」と言いました。
ところが次の日になると...
彼女は「私やっぱりここに住むわ!気分が変わったの」と言いました。
「それはよかった」とエックハルト・トールは答えたそうです。
後でわかったことですが、彼女はエックハルト・トールに殺されるかもしれないと感じていたそうです(笑)
よほど彼の印象が独特だったんでしょうね...(*^_^*)
何かの本で読んだのですが、悟りを開いている人が放っている光は強烈なので、眠りの深い人や目覚めたくない人は無意識に攻撃したり排除しようとしたりするようです♪
ということで、このエピソードからもわかるように人の気持ちは変わります。
私を含め、多くの方が経験している通りです!
彼女が経験した最初の感情は恐怖がベースとなっていて、その「恐怖」は真実ではありません。心はわりと簡単に現実を誤解して捉えるので、結果として生まれる「感情」を決断や行動の指針にする場合は、事実をありのまま捉えることができているのかどうか客観的に確認する必要があるでしょう。
「いまに在る」ことで感情を客観的に捉えることができればこのような誤解から逃れることができますね。
それにしても、エックハルト・トールの対応は神レベルだと思います!
私なら嫌味のひとつやふたつ言っているのが容易に想像できます(笑)
エックハルト・トールいわく、
「もし私が彼女に怒りをぶつけていたり責めるとしたら、それはエゴを強めることになります。エゴは誰かを悪者にするのが大好きです。自分を正当化できるからです。」
まったくその通り...orz
エックハルト・トールのようにシンプルに生きることができるよう日々「思考」を見守りたいと思います(*^_^*)