たらこな日々

Being in the "Now"

「今」という瞬間には問題が生じない? by エックハルト・トール

エックハルト・トールはドイツ生まれでカナダ在住のスピリチュアル・マスターです。

彼は29歳の時、長期間に渡り自殺を考えるほどの鬱に悩まされていました。

しかしその後「内なる変革」を通して人生を変えるような至福を経験しました。

彼は特定の宗教あるいは伝統的な教義に属さない現代のスピリチュアルな指導者で、著書やセミナーを通じて苦しみから脱する方法について語っています。

 

「今この瞬間には何も問題がない」

スピリチュアルに興味のある方であれば一度は見聞きしたことがあると思います。

でも、正直信じがたいですよね...

ある女性がこのことについてエックハルト・トールに質問しました。

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※私が理解した視点からお伝えします※

 

地球上では今でも、いつ死ぬかわからない極限的な苦しみの中で生きる人たちがいます。そのような劇的な状況がエゴを完全に焼き尽くしてまうことがあります。

つまり、肉体が死ぬ前に自己が消滅してしまうのです。自己意識が完全に消滅すると残るのは強烈な意識の存在だけです。

実際、強制収容所へ連れて行かれる状況下でこの意識に到達した人がいるという記録があります。

ということで、「今この瞬間に問題はない」と自分に言い聞かせるだけでは上手くいかないでしょう。

少数派ですが、どうしようもなく苦しい状況の中で深い意識の変化を経験し、実際に意識として完全に目覚め、死がないことを悟った人は相当数いると思います。

あなたという人間の本質は死に左右されるものではありません。もちろん、恐怖を否定することはできませんから私たちはより深いレベルへ入り、死がないことを理解しなければなりません。

とはいえ、本質は死なないことを内面的な認識を通して知っていても、その状況が恐ろしいものではないということにはなりません。ですから、その恐ろしさは認識されなければなりません。

そして、その恐怖は機能不全に陥ったエゴが生み出しているのだということが認識されなければなりません。

 

深いレベルに入ることができれば人間は意識でありすべての人間は人類意識の集合体の表現であることに気づくことができます。人間の集合意識は宇宙意識の一部であり表現方法の一つです。まずは宇宙意識があって次に人間の集合意識があります。

人間の集合意識は徐々に進化します。非常に苦しいプロセス段階を経るため人間の歴史が悪夢の歴史のように見えますが意識は進化しています。

私たち自身が意識の進化の表れであり今も起こり続けている狂気を認識することができます。

状況が悪化していると言う人達がいますが、今のところ20世紀前半より悪い状況でないことは明らかだと思います。

長い回答になってしまいましたが、まとめると「今」という瞬間に問題がないのではなく、究極的な状況が強制的に「今に在る」状態へ導き、エゴが完全に排除されることがあるということです。

(※エゴが排除されることで問題を問題と認識する存在がなくなるので、問題自体が存在しなくなるという意味だと思います)

あなたにとって重要なのは「今に在る」という意識から自分のアイデンティティを引き出すことです。自分の過去や家族の歴史などに捉われないことが重要です。

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問題を問題と認識しているのはエゴ!

エゴ(自己)が排除されれば残るのは「意識」のみ。

人間の本質は死ぬことがない...

意識の深いレベルに入ることでそのことを認識できるんですね。

でも恐怖などの感情は否定することができない...

だから意識の深いレベルに入ることが必要なんですね。

どんな悲惨な出来事も深い意識レベルでは進化のプロセスであることが認識できる!

出来事を表面だけで捉えるのはエゴ、内なる空間を通して捉えるのが意識。